よくあるQ&A
Q1.骨盤臓器脱を疑われるのはどのような場合ですか?
A:以下のような症状がある場合、骨盤臓器脱である可能性があります。
- 膣のあたりに今までになかった異物感がある
- 特に午後になると、お腹の中が下がってきた感じがして気持ち悪い
- 以前は尿漏れがあったのに、最近はなくなった
- 座ると陰部のあたりでグジュッと何かが押し込まれる感じがする
- 残便感があり、すっきりしない
- お風呂やお手洗いで、何か丸い異物が出てきているのに触れた
Q2.何が原因で骨盤臓器脱になるのでしょうか?
A:多くの病気がそうですが、骨盤臓器脱もまた1つの明らかな原因があるわけではありません。
骨盤臓器脱を起こした患者さんの多くが出産を経験しています。骨盤の底で子宮や膀胱などの臓器を支えるハンモック状の「骨盤底筋群」という筋肉がありますが、出産時にこれが強く引き伸ばされ、加齢によりこの筋肉では臓器を支えられなくなり、落ちてきてしまうのです。 また、便秘の方は排便時に腹筋に力を入れるので、臓器を下に押し出そうとする力が働き、骨盤臓器脱を起こしやすくなります。肥満の方も、お腹の中の脂肪の重みが加わるので、骨盤臓器脱になりやすい傾向があります。
Q3.骨盤臓器脱を治療すると尿漏れになることがあると聞きました。本当ですか?
A:はい、ある意味で本当です。
ただし、これは手術が失敗したことによる発症ではなく、骨盤臓器脱の治療をすることにより、これまで骨盤臓器脱によって膀胱が下がって尿道が折れ曲がり、圧迫されて尿が出にくくなっていた状態にあったのが、尿道や膀胱が元の位置に戻り、尿の出にくさが改善されるために尿失禁が表面化したことによるものです。 骨盤臓器脱の患者さんの中でも膀胱瘤の患者さんで尿失禁が隠れていることが多く、手術後に尿失禁を発生する頻度は36%~80%との報告があります。尿失禁についての詳しい情報はこちらをご覧ください。
Q4.骨盤臓器脱を再発しないために気をつけたら良いことはありますか?
A:はい、あります。
第1に急激な体重増加や便秘に気をつけましょう。退院後の3年間に体型が変わらず、定期的な診察で再発が見られないケースでは再発の可能性は非常に低いと考えられています。また、骨盤臓器脱の予防や初期の骨盤臓器脱では骨盤底筋体操も有効です。


ウロギネ専門医 竹山政美先生のHP
ウェルネスライフのWEBサイト